のぼせ ほてりの漢方相談ビフォーアフターを紹介するコーナーです。
50代女性
2~3年前からのぼせ、ほてりが有り更年期と諦めていました。震災で地区の被害が大きく、ストレスで症状が酷くなり、不眠やイライラで、夫に当たる様になりました。
「震災のストレスを漢方でのりこえる」の新聞広告を見て相談しました。
更年期の症状は「腎」の衰えからと、中医学(中国医学)では女性は7の倍数で身体が変化し、男性は8の倍数で変化します。
女性の49歳(7×7)の頃に更年期の症状が現れます。
更年期の症状も体質、タイプ別に対応します。ほてりに原因がある腎陰虚(水分不足)、肝鬱気滞(ストレスが鬱積した)や心腎不交(心と腎は火と水の関係で互いに協調できない)などのタイプが有り、おもな症状として、ほてり、のぼせ、めまい、耳鳴、肌の乾燥、痒み、便秘気味などの症状が現れます。
さらに強いストレスの積み重ねから起きる現象の「肝気欝血」と言う、情緒不安定、いらいらして怒りやすい、さらに進行すると焦燥感、不眠などの症状が起きます。
腎陰虚(水分や体液の不足)を改善する漢方と、肝の働きを高める疏肝薬(ストレスに対する抵抗力の強化)を勧めました。
食養生として、腎と肝を補う食材を取っていただきました。その後再来されほてりやイライラも消え、元気を取り戻したと話されました。
震災後、この様な方の相談が増えています。
食養生で予防しましょう。
腎を補う食養生として
松のみ、桑の実、胡麻、豆腐、胡桃、山芋、きのこ類
肝を補い、ストレスを発散する食養生として
ジャスミン、枸杞の実、菊花、ハマナスのつぼみ、鶏肉、蕎麦、
栗、黒きくらげ、ブルーベリー
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